このところ破竹の勢いで新製品を発売しているGODOX、その製品コンセプトや開発力はもはや『かの国』と侮れませんね。
昨年アナウンスのあった新しいトランスミッターをゲットしたのでレビューしました。
X1T (for Nikon)を使っているのですが、光量の設定をするのに毎回グループボタンをポチポチするかダイアルをグルグル、これが急いでいる時に何ともイラッとします。
このXPro (for Nikon) をゲットした目的は画像で見て通り各グループとボタンが一対一で対応していることです。
実際に使ってみるとストレスが無くなり凄く快適です。<画像-1>
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X1TとXProの外観を比較するとXProの方がLCDが大きいのとボタン数が多いので全体的に少し大きめですが取り回しに困るほどではない。 <画像-2><画像-3>
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主な特徴として
●TCM機能:TTLの撮影値(光量値)をMモード転送できる
●5個の独立したグループボタン:TTLグループとMグループを混在できる
●大きなLCDスクリーン:ズームと複数のカスタム機能を同時に表示
●ハイスピードシンクロ(HSS):NikonのFPモード発光に対応
●AF補助光:前面のAF補助光(on/off 可)
●モデリングランプのon/off:モデリングLEDがあるストロボに対応 (AD200など)
●ワイヤレスID:従来の32チャンネルと16グループから更にIDを01~99まで設定可能
●ビープ音:ストロボのビープ音のon/off
●モデリング・フラッシュ発光:カメラのプレビューボタンを押すと数秒間ストロボが連続発光する(Nikon用はVer.1.4から)
●ファームウェアのアップグレード:Type-C USBポートによるアップグレード
取扱説明書(中文、英文)を読んだりボタンを見れば分るのはパスして、分り難いのを実際のLCD画面などと合わせて項目別に説明します。
Ⅰ.TCM機能
TTLの撮影値(光量値)をMモード転送できます。
①MENUのTCMでストロボの型式を設定(この例ではAD360に設定) <画像-4>
②対応するグループとカメラをTTLに設定して撮影
③TCMボタンを長押し<画像-5>
④自動的にMモードになってTTLの撮影値(光量値)が設定される
私自身は基本的にストロボはMモードで撮りますが、フラメ等を使わずにおおまかな光量設定をするのに便利かもしれません。
例えば、絞り優先TTLで撮ってTCM機能でMモードにする、この場合シャッター速度はカメラ画像の撮影データを参照する。
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Ⅱ.SHOOT機能
取扱説明書を読んでも分ったような分らないような、もう少し具体的に書いてくれればと思いますが。
<画像-6><画像-7>
対象となるストロボに対して、XProを一台だけで使うのか、又は一人でカメラ二台持ちでXProも二台とか、カメラマン複数で複数台のXProを使う場合の設定です。
①One-shootは最後にXProのダイアルで設定した光量が有効で保持される、つまり複数台のXProを使ってもシャッターをレリーズする度に設定値は反映されない。
②Full-shootは各々のXProの設定値がレリーズする度に反映される(シーケンス的には実際にシャッターが切れる直前にデータ送信される)。
私の場合はカメラ二台持ちで設定値もカメラ毎に違う場合が殆どなのでFull-shootに設定。
③APPはXProはストロボのトリガー信号(SYNC信号)だけを送信、設定値はスマホなどから設定(現在はGODOX A1を混用する場合のみ)。
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Ⅲ.ID機能
①MENUのIDで01~99を設定、OFFでIDは無効 <画像-8>
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Ⅳ.DIST機能
ワイヤレスの使用距離設定です。
X1Tを至近距離で使う場合はTESTボタンを押しながら電源をonして設定してたが、XProでは二通りの設定が固定化できます。
<画像-9><画像-10>
①0~30m 又は ②1~100m
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Ⅴ.Type-C USBポート
ファームのアップデートに使うUSBポートはType-Cになっています。
Micro-USBとType-Cの変換アダプターを使うか、Type-Cのケーブルが必要です。<画像-11>
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又、アップデート用のアプリもGodox G2になってます。
尚、最新ファームはVer.1.4です(Nikon用、 2018/1/10付け)。
ファームと取扱説明書のダウンロードは、こちらです。
因みにX1TはMicro-USBポートです。<画像-12>
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Ⅵ.技適マーク
無線機器なので総務省の技術基準適合証明を受けているマークです。
相互承認(MRA)による技術基準適合証明になるかと思います。<画像-13>
(2018/1/13 追記)
技適証明を受けたかどうかは総務省の電波利用ホームページで検索できます。
氏名又は名称にGODOXと入力して検索すると多くの現行機種が該当します。
X1やAD360Ⅱなどが載っています・・・GODOXは日本向けにきちんと仕事してますね~
ここに載るまでに結構な期間が必要みたいでXProは未だ載っていません。
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Ⅶ.モデリング・フラッシュ発光
カメラのプレビューボタンを押すと数秒間ストロボが連続発光します(Nikon用は Firmware Ver.1.4から)。
簡易的なモデリング・ランプの代わりです。<画像-14>
Nikon D810 および Nikon D3X と AD360II-N (Firmware Ver. 2.7) の組合せで発光を確認した。
但し、V850IIとの組合せでは発光しなかった。
(2018/1/15 追記)
Nikon D810 および Nikon D3X と AD200 (Firmware Ver. 2.1) の組合せで発光を確認した。
尚、AD200のヘッドはSpeedlite flash head および Bare bulb flash head の両方。
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Ⅷ.問題点
-その1-
USBポートのカバーが緩く、使用中に開いてしまう。<画像-15>
そのうちに切れて無くなりそうなので、黒テープを貼ってカバーしてます。
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-その2-
カメラを縦位置で構え右目でファインダーを見ると左目の瞼辺りにXproのSTATUSランプが当たる。<画像-16>
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カメラや個人差があると思いますがレリーズする度に瞼のところでSTATUSランプの赤い光がピカピカ。
こりゃ~まいりました!屋外で日中シンクロ焚き焚きは周囲が明るいので気にならないですが室内だと気に障りますし、長時間では目に悪そう。
仕方ないので室内使用時にはPCコネクター引出し用のパススルー・アダプターを中間に入れて使用します。<画像-17>
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Ⅸ.X1T (for Nikon) も ID設定可能
2018/1/10付け、Ver.24からです。
Custom Functions No.11で設定。<画像-18>
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以上。
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